今回は頚椎症について紹介していきたいと思います。
頚椎症とは頸椎(首の骨)が加齢により椎間板の変性や椎骨を支える黄色靭帯の肥厚、硬化。また、骨棘が形成されることにより脊髄や神経根を圧迫される病気です。
症状
片側の首~肩、腕、手にかけて放散痛や痺れ、筋力低下、反射低下がみられます。さらに神経根だけではなく重症化して脊髄本体が圧迫されると巧緻運動障害、歩行障害、直腸膀胱障害にもなります。
頚椎症にならないために
筋力、柔軟性の向上することにより姿勢の改善や長時間のスマホをみるうつむき姿勢。頻繁に首をぽきぽきならす。高すぎる枕は頸椎に負担がかかるため低めを選ぶなど自分で生活環境を見直すことで予防することができます。
鑑別
頸椎椎間板ヘルニア 突然の激しい首の痛みや片腕に放散痛などの症状が出る。首を反らすなどで出やすい。
頚椎症 徐々に症状が進行し両腕に出る事が多い。ヘルニアより年齢は高め。(50代)
鍼灸治療
筋緊張緩和と神経の圧迫を軽減させる治療
頚部 天柱、風池、完骨 (頚部、後頭下筋群)
肩上部 肩井、肩外兪、肩中兪 (僧帽筋、肩甲下筋)
腕 手三里、曲池、外関 (しびれや放散痛のライン)
気になる方はぜひご連絡ください